2006年12月20日 (水)

若松

Wakamatu12gatu11_2 「若松の七五三(しめ)の伝」(嵯峨御流)

古来より常に変わらない緑色の葉と気品ある姿の若松は、特に千歳の寿を示すめでたい花材です。正月にはこの若松を元旦に床に飾る習わしがあります。

伝書によりますと、「七五三」の七とは体、用、留に陰陽各2本、体用の間に腹籠(はらごもり)の1本を入れて計7本の松を用いることから。五は、腹籠五胎を生ずるの五。三は体、用、留のそれぞれに添え枝を加えた陰陽三ヶ所の三で、「七五三の伝」となります。

また活け上がった最後には、金銀の水引を相生結びとし、寿の意を一層高めます。この時、用下に金がくるようにします。

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2006年9月13日 (水)

池のほとりの坊主?

「生け花」いわいる「華道」を成立させたのは誰なのでしょうか???

最も古い文献にある花人は、「看聞御記」(1436年)にみられる伏見(京都)の僧「良賢、良照」だそうです。その後、足利幕府時代になると、天才的な花人「立阿弥」が出現してきますが、残念ながら幕府の衰退とともに自らも運命をともにいてしまいます。

ではでは、現在に至る「華道」を伝書としてまとめあげたのは誰なのでしょうか?

その後、天台宗六角堂法頂寺(京都)の僧、「専慶」がでて注目されます。この僧侶が代々池のほとりに住まいしていたことから“池の坊”と呼ばれ、それが後に一流派の名前になっていったのです。また「専応」「専継」と受け継がれ、「池坊専応口伝書」(1542年)がつくられました。「池坊」は武家・町人階層の好みを柔軟に反映し、江戸時代には最大流派として発展しました。

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いつごろからあるの?

「生け花」が法式性を備えたものとして成立するのは、室町時代中期のこととされています。その背景にあるのは農耕民族である日本人の祖先の自然崇拝であり、常緑樹である榊や松を“神の依代(よりしろ)”とみなし、実りをもたらす花に霊力があると考えたことによります。この観念が仏教の伝来とともに、仏前に供えられる供花へと受け継がれていくのです。

その中で、室内のいろいろな場所に飾られていた花のうち、三具足(花・香・灯火)が床の間の正式な飾りとして成立しました。この頃には、直立する1本を中心に左右に小さな花を配する型を整え、“たて花”と呼ばれるようになっていきます。

安土桃山時代になると“たて花”は七つの主要な枝(真・真隠・副・副請・見越・流枝・前置)で構成される“立花(りっか)”に発展し、その後、茶花に示されるわびの世界からの触発も伴って庶民的な“なげいれ花”(瓶花)がうまれます。江戸時代中期~後期には床の間の変化に伴い、その空間にマッチした三つの主要な枝(流派により天・地・人、体・用・留、真・副・体など)で構成される“生花(せいか、しょうか)”が成立しました。

さらに明治時代には“盛花”ができ、そして“生花”のように法則にとらわれず、花のみの美しさを純粋に捉える“創作花”(自由花など)ができました。

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じゃあ、「華道」って?

「華道」とは、「茶道」や「香道」などと同じで日本独自に発達した生活芸術で、草花や樹木などの植物材料を組み合わせて構成し、鑑賞する芸術である「生け花」に“道”としての側面を付け加えたもので、「生け花」よりも求道的な側面が強調されています。

その手法は法式性が貫かれ、造形美と精神性にとりわけ秀でているのです。

先人の教えが、秘伝書・花伝書・口伝書・聞書 等の伝書となって代々伝えられ“花の道”が成立したのです。それは単に花の技術を伝授するだけではなく、人間のあるべき姿や、生き様・精神論をも表現しています。

「華道」は茶、能、香 等の諸道に通じ、日本文化を形成する思想を産み・育ててきたのです。

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「いけばな」って何?

「お花」といえば、真っ先に思い浮かべるのが「生け花」という人も多いのではないでしょうか?

日本発祥の芸術で日本古来の「生け花」には、全国に実に多くの流派があり、池坊・草月流・小原流・未生流・嵯峨御流など日本生け花芸術協会に登録されているだけでも、392流派(2005.3現在)あります。ちなみに私共は“嵯峨御流”を習い、日夜(?)お稽古に励んでいます!

「生け花」はそもそも仏様の両脇にある供花から発展し、日本独特の美しさを表現しています。不均衡の中にある動きや流れ・陰陽のバランス・立体の空間・前後左右の枝のバランスなど、日本ならではの空間美・色彩美・そして季節感などを自然の世界から取り入れています。

日本の生活様式にマッチし、日本人の心に息づく「生け花」は、創生より何百年という時代を経た現代でも途絶えることなく受け継がれ、受け入れられているなんてとても素晴らしい世界ですよね。

現代の「生け花」では、生活様式の変化に伴い、かなり「フラワーアレンジメント」に近いものがあったり、古来からの教えを大切にしたりと様々ですが、お互いにそれぞれの良い所を取り入れてお花を自由に使いこなせたら素敵ですね。

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