いつごろからあるの?
「生け花」が法式性を備えたものとして成立するのは、室町時代中期のこととされています。その背景にあるのは農耕民族である日本人の祖先の自然崇拝であり、常緑樹である榊や松を“神の依代(よりしろ)”とみなし、実りをもたらす花に霊力があると考えたことによります。この観念が仏教の伝来とともに、仏前に供えられる供花へと受け継がれていくのです。
その中で、室内のいろいろな場所に飾られていた花のうち、三具足(花・香・灯火)が床の間の正式な飾りとして成立しました。この頃には、直立する1本を中心に左右に小さな花を配する型を整え、“たて花”と呼ばれるようになっていきます。
安土桃山時代になると“たて花”は七つの主要な枝(真・真隠・副・副請・見越・流枝・前置)で構成される“立花(りっか)”に発展し、その後、茶花に示されるわびの世界からの触発も伴って庶民的な“なげいれ花”(瓶花)がうまれます。江戸時代中期~後期には床の間の変化に伴い、その空間にマッチした三つの主要な枝(流派により天・地・人、体・用・留、真・副・体など)で構成される“生花(せいか、しょうか)”が成立しました。
さらに明治時代には“盛花”ができ、そして“生花”のように法則にとらわれず、花のみの美しさを純粋に捉える“創作花”(自由花など)ができました。
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